人気漫画家さんのデビュー作、第1話を読もう
「デビュー作を読もう」という記事を
昔書きました。
それから、月刊ヒーローズの編集長などを経験して
追加で言うことがあるとしたら、
論点はちょっと違うのですが
「デビュー作とヒット作の第1話を読もう(研究しよう」
ということです。
第1話を研究しろ!という教え、これは小学館の辣腕編集者だったヒーローズの社長の教えです。
新しい雑誌を立ち上げた1冊目は、全部が第1話です。
当たり前ですが、全部が第1話というのは創刊誌しか、ありません。
どれだけ読者を引き込める第1話が作れるかが肝心という訳です。
これは、新人の方が1話で編集者に「おっ」と思わせる作品を描くことと非常に似ています。
好きな作品を描くだけでなく、どうすれば編集者、そして読者を引き込めるのか、それを学ぶ手っ取り早い方法は人気作の第1話を研究して、「つかみ」を研究することです。
ただ、最近始まり方がかなりゆっくりしている作品も増えたような感じがあるので、その辺は見比べてみてください。あとはジャンプなんかの新人読切も参考になります。どんな作品が選ばれているのか、どんな構成をしているのか、ある程度の作り方があると思います。まあ、みんな同じ構成になってもあれなんですが、ヒーローストーリーの多くが神話の構成から作られている(「スターウォーズ」の話が有名ですね)ように、ある程度、そういうことも学んでいいかと思います。
以下は、昔書いた記事です。
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今、山本直樹さんの昔の作品を電子出版にする仕事を
していて、作品を読み返したのですが、いやあ昔の作品も
面白いです。
山本さんの初期の作品はいわゆる青春ものが多いのですが、
漫画家を目指す方には、最近の作品より初期の作品の
方が漫画を描く上では参考になると思います。
山本さんに限らず、人気漫画家さんの最新作は、
より完成された作品になってます。
したがって、最初からそれに匹敵する作品を描こうと
いうのは、心意気としてはありなのですが、
実際には難しいでしょう?
大学入試とかだって、いきなり教授並の解答を
書こうたって無理ですよね。
ですから、あなたの好きな人気漫画家さんのデビュー作
あるいは初期の作品をじっくり読んでみましょう。
漫画家デビューに必要な何かがそこにはあると思います。
あの人だって最初は絵が下手だったのねーとか
意外な事実もわかったりしますよ。
そう、絵はうまくなるんですよ。描くことは訓練なので。
ストーリーの作り方や、構成の仕方なども、訓練(勉強)次第で上達するので、絵だけでなくこちらの訓練もしましょう!
ではまた!
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