神の視点の漫画になっていないか

4月 7, 2020

最近、 いくつか若い方のネームを拝見してさせていただいた時、同じような感想をもったので、それを書いておこうと思います。

「それ、自分では分かっているかも知れないけど、読者(俺)に伝わってないよ?」

作家は作品においてはすべてを知っている全能の神様なので、当然そこで何を言おうとしているのは
分かっているわけですが、読者は分かっていません。

皆さんは読者に分かるように絵もネーム(セリフ)も書かないと
いけないのですが、伝わってないよ~ということが持ち込みや新人の方の
ネームに本当よくあるんです。

例えば小さいことで言うと、「それ」「あれ」「これ」といった指示代名詞を簡単に使っていませんか。
普段の会話でも「あれさー」「あれって何よ?」ってことよくありますよね。
本当にあなたがそこで書いた「あれ」は読者に伝わっていますか?
前の回や、10ページ以上も前のことを「あれ」と言ってもパッと頭に浮かびません。よほどうまく描かない限りは。 それはさすがに遠いよ~という感じです。

その外には、その回で出てきた最初のシーンでその人の名前一つ呼ばせるだけで、読者を混乱から救うことができるとか、イマジナリーラインを意識するとか、小技は色々あります。

読者に「何のことを言っているの」「これって誰のセリフ」などなど余計なことを考えさせないように工夫をちょっとするだけで、読者が混乱せずお話に集中することができます。

ではどうすれば、人に分かりやすくできるかと言えば、描いた後、冷静に距離を置いて見直すことでしょうか。
ネームの段階、下描きの段階(ペン入れの段階)、仕上がりの段階と編集は大体3回チェックを入れます。その段階で皆さんも冷静にチェックを入れてみることをお勧めいたします。

ではまた!


スポンサーリンク