手抜きの漫画と抜いた漫画

10年前は「手抜きについて」というお題で書いた記事ですが、
わざと抜くということも大事ですよね、
ということで、ちょっとタイトル変えてみました。

以下、昔の記事です。

———————————

リンクを張っていただいた、ゴルゴ31さんのページの
りぼん漫画家志望アンケートすごいですね。
参考になります。
(註:りぼんのほうはリンク切れです)

『クッキー』となくなっちゃった『ぶーけ』の
投稿者向けの批評をちょっと伝手で
見せていただいたことがあるのですが、
実に丁寧なものです。

他誌はわからないですが、少女マンガ家志望の方は
一度『クッキー』に投稿して、
批評して今の自分を教えてもらうといいかも知れません。

男性誌とか青年誌も細かい批評やってるんでしょうか。

エロティクスは持ち込み以外は
時間がなくて手が回りませんでした。

さて今日は、手抜きのススメです。

かつて、ビートたけしさんは、

「いつも10を目指しちゃいけない。
たまには5とか6とかをやって、
初めて10が10として機能するんだ。
いっつも10やってたら、
見る方が10が普通だと思っちゃうし、
そんなの続かない」

メリハリ、緩急そういうのが必要ってことですね。

かつて、某4コママンガさんとしばらくお付き合いしていた
若いときの失敗です。

一回の連載で4ページ8本に
私はオール満点を求めてしまいました。
8本すべてに、完璧をもとめてしまったんですね。

でもそれは無茶な要求でした。

8本すべてで大笑いできるなんて…。

好き嫌いはあると思いますが、
吉田戦車さんや中川いさみさんみたいに、
平均点の異常に高い漫画家さんはそんなにいません。

限りなく天才に近い方たちだと思います。

連載をやってくうちに、
8本の内、3,4本いいのがあれば
オーケーにしていいんだな、
というのがわかった頃には、雑誌の改編があって、
連載が終わってしまいましたが、いい勉強になりました。

ストーリーマンガでも、
この凸凹のバランスを考えることは
重要だと思います。

驚くとか大笑いって感情の爆発です。
それにはタメが必要です。
タメはエネルギーを蓄えるということです。
どうやってそれを作るかが難しいんですけどね。

ちょっとそれを意識するだけで作品は輝いたりします。
考えないでそれができるのは、
天才だけだと思ってください。

よく、

「描き込みが足りない」

っていいますが、その一方で、
頭から最後まで、
ぎっちぎちに背景描き込んだマンガって、
描いた人がホントに頑張ってるのはわかるけど、
実際はかなり読みにくいんです。

そういうマンガは残念ながら、
雑誌に載らないから、
皆さん知らないでしょうが、
投稿作品にはけっこうあるのです。

もっとも真っ白い方がはるかに多いので、
描き込めって言葉になるのですが。

一条ゆかりさんのマンガとか、
緩急はもちろん、
背景のメリハリがすごくいいなあ。
描き込むところはすごく丁寧に描いてあって、
必要ないところは
すぱっと背景なし。
さすがです。
男性諸氏にも少女マンガを読むことをオススメします。

野球のピッチャーでも緩急って話よく出てきます。
ゆるーいボールのあとだと、少し早いボールでも、
すごく早く見える。

これはいろんなことに言えると思います。

「定本 映画術」

というトリュフォーがヒッチコックにインタビューした
名作本があります。

若い人はヒッチコックって
もはやピンとこないかも知れませんが、
映画界の巨匠です。

特にサスペンスの巨匠といわれてますが、
サスペンスというのはまさに緩急が勝負で、
その辺について参考になるところあると思うので
興味のある方は、ちょっと高い本ですが、
映画と併せてオススメです。

私の子どもの頃は(今、41です)、
ヒッチコックの映画とか
よくテレビでやってたんだけどな。

「鳥」も「めまい」も
「北北西に進路を取れ」も「知りすぎていた男」も
みんなテレビで見た。
まだビデオなかったんですよ…。

ところで、
まだこのブログの仕組みにあまりなれてないのですが、
書き込みってできてますよね。
誰か「テステス」してくれません?
とってもたくさんの方が訪れてくれているのですが、
不安です。

質問でも何でもけっこうですので、
書き込んでいただけると嬉しいです。

今日もつきあってくれて、どうもありがとう。

—————————

ビデオがなかった時代の話をしているのが悲しい…。
ビデオがなかった時代は、見逃したら終わりだから
席も立てないし、ある意味必死で観てましたね。

それはさておき、緩急というのが大事なんですが
じゃあどうやって緩急だすのか、
これが難しいんですよね。。。

音楽のさびのメロデイのように、
物語のさび=クライマックス部分から
考えてみる、クライマックスをどう描くかから
逆算して考えてみるというのも手です。

さびの部分がうまく描けないと、
やはり漫画は面白くなりません。
さびにもう少しだけ、力を入れてみませんか。

ということでまた!

スポンサーリンク